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せとか

タイトルに「Weekly」とありながら、今週二度目のブログです。たまにこういうこともありますが、増刊号ということでご了承ください!

只今、旬真っ盛りの「せとか」ですが、カタログなどでご覧になり、「何でこんなに高いのかな~?」と思われた方も多いのではないでしょうか?

先日、友人にも実際聞かれましたので、今回急遽、「せとかがなぜ高いか?」についてのお話しをさせて頂きたいと思います。

理由はいくつかありますが、まず第一に、「美味しい」ということではないでしょうか。他の柑橘にはない味と香りでフルーツ専門店などから高い評価を受けておりインターネットなどでも高値で売られています。

次に、生産量が「少ない」ということ。2001年に誕生した新品種なので、まだまだ日本全国には行き渡る量がなく、みかん産地の宇和島でもまだまだ知名度が低いのが現状です。

そして、みかん農家としてはここを一番お伝えしたいのですが、栽培に「手間が掛かる」ということです。あまり知られていませんが、このせとかの枝にはトゲがあります。

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左の画像は、収穫前のせとかです。見えにくいかも知れませんが、果実一つ一つに筒状の布を着せています。

これをしてないと、風により自らのトゲで果実がキズだらけになってしまい、最悪の場合はそのキズが元で腐ることも多々あります。また黒い布により、色が褪せて黄色くなるのも防ぐことができます。

もちろん布は全て手作業で、収穫の半年前、秋の台風シーズンの前には終わるように行っています。一本の木に掛け終えるのだけでもなかなか…なところです。

10030811p3080221_4次にこの写真。見えますでしょうか?!せとか畑全体を細かい網で覆っています。

せとかは、他の柑橘よりも長く、三月まで木に置いておくので、この網がなかったら見事に鳥に食べられてしまうのです。

この網を張る作業は手間もコストも多くかかりますが美味しい果実を無事に育てるには欠かせません!

同時期に収穫しますが、甘夏や黄金柑は皮が厚いので鳥には狙われません。(※ちなみに収穫しているのは父親です)

美味しく、貴重で、栽培に手間が掛かる…他の柑橘より高くなってしまうことも、ご理解頂けたらと思います。

10030811p3080218_4 そしてこれを。収穫直前のたわわに実ったせとかです。収穫を迎え、最高の味に育ったせとかを一つ食べると、どんなに手間が掛かってようが、「また来年もはりきって布を掛けよう!」と、すぐに苦労は忘れてしまいます。

最後にお知らせですが、本日の発送で今年のせとかが終了いたしました!来年度も再びこのような手間を掛けながら、皆さまに美味しいと言って頂けるように頑張っていきますので、来年もどうぞよろしくお願いいたします!

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